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2010年4月14日 (水)

核サミットと歌劇「ドクター・アトミック」

核安全保障サミットが閉幕して、コミュニケが発表されました。

日本は、唯一の被爆国として、言うべきことや為すべきことが沢山あると思いますが、原爆を使った当の張本人であるアメリカの世論はどうなっているのでしょうか。

原爆を投下したエノラ・ゲイがスミソニアン博物館に展示されるというので話題になったのはちょっと前のことですが、この時は、原爆が戦争を終結させて自由を守ったとの声が意外に多かったのに驚かされました。

これに対し最近NHKのBShiで放映されたメトロポリタン歌劇場の「ドクター・アトミック」は、原爆の悲惨さを訴えるオペラがニューヨークの真ん中で上演されたという意味で興味深いものでした。

このオペラは、米国での最初の原爆実験を題材にとりあげた、アダムス作曲の3時間半くらいのもので、開発にかかわったオッペンハイマー博士の苦悩が表現されていました。その苦悩とは、課せられた使命と人道上の呵責の挟間に生じたものです。話の内容がそんな内容ですから、当然、全体が終始重苦しく展開されます。

で、最後に爆発の実験で舞台がピカッとなった瞬間で終わるのですが、すぐ暗転して全員が茫然としている中、劇場に日本人女性の静かで無表情な声が流れます。日本語で、「水をください。」それが何回も繰り返される。

全く感情が伝わらない、無表情な声がかえって、悲惨な姿を想像させます。何が起こったのかわからず茫然と立ち尽くし、水が欲しいという動物的本能の部分しか残っていない。原爆の悲惨さを訴えるメッセージオペラでした。

上演されたのが、ニューヨークの真ん中のメトロポリタン歌劇場です。NYの市民はどんな気持ちでこのオペラを観たのでしょう。

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