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2010年12月20日 (月)

ドラッカー「マネジメント」サブノート、第6章

6.   企業とは何か

(1)   利潤動機という概念の怪しさ

  シアーズ事例は、企業が外界の力でなく、人によって創られることを示している。マネジメントは環境に順応するだけではなく、それを自ら主体的に左右しなければならない。

  また、企業は利益をあげるための存在ではない。利潤は軽視できないが、利潤最大化が目的ではない。経済活動のリスクを補い損失を避けるだけのものがあれば社会貢献できる。

(2)   企業の目的は、

「顧客を生み出すこと」である。社会から託された資源を使って顧客のウォンツとニーズに応える。その役割は、マーケティングとイノベーションに限られる。

つまり、企業活動とは、マーケティングとイノベーションを通して顧客を創造することだ。

  マーケティング

a.  マーケティングは1650年頃の日本で、三井家創始者が考案した。彼は顧客の為の仕入役を担い、顧客にふさわしい商品を企画した。

b.  狙いは、販売努力を不要にすること。顧客を知り、何もしなくても売れる、顧客にふさわしい製品やサービスを提供するのがその目指すところである。

  イノベーション

a.  イノベーションとは、より大きな富を創造できる新しい力に、人材や原材料を充てることであり、従来とは違う製品やサービスを生み出して新しい満足の可能性を開くことである。

(3)   生産性

企業は、この目的を果たす為、富の創造につながる資源を最大限に活かして生産性を向上させなければならない。生産性=最小限労力で最大限産出を得るための全生産要素の組み合わせ(一人当たり、或いは時間当たりの生産性という旧来の尺度とは異なる)で、単に肉体労働だけではなく、以下のような要素がある。

  資本設備、機械の力 :肉体労働の変わりを果たすもののひとつ。

  知識(とりわけマネジメント) :目に見えず費用として計上されないが、最大の効果。

  時間や製品ミックス

  プロセス・ミックス:部品調達方法、社内組立か外部委託、自前流通か卸か等の組合せ

  組織のつくりや事業活動のバランス

(4)   利益の役割

利益は、マーケティング、イノベーション、生産性などの面で成果をあげるとその結果として生じるものである(これそのものは目的ではない)。

  成果を確かめる役割。

  不確実性というリスクを取った褒美。

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