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2011年1月16日 (日)

ドラッカー「マネジメント」サブノート、第7章

7.   企業の目的と使命

(1)   顧客のウォンツ

  組織全員がビジョンと認識を持ち、足並みを揃えて努力する為には、「自社の事業は何か、何を事業にすべきか」を決めることが欠かせない。

  一方、顧客に満足を届ける(ウォンツを満足させる)ことが企業の目的と使命である。

  従って、「自社の事業は何か」への答えは、企業を顧客と市場の視点から眺めることで導き出される。まず、(1)顧客は誰か、(2)何が顧客にとっての価値かを問う。

(2)   顧客は誰か

  カーペット業界の事例

カーペット業界は昔、マイホームの初回購入者を顧客とみなしていたが、贅沢品を買う余裕がなくなかなか売れなかった。

そこで、「顧客は誰か」を考えた末、住宅分譲業者を顧客として取り込むことにした。

カーペットで覆うなら床材は荒くてもよく、コスト削減につながるのでよく売れた。

  顧客は誰かへの答えは通常はひとつに限らない。また、顧客はどこに居るかの問いも大切である。

(3)   何が顧客にとっての価値か

  顧客は製品そのものではなく、ウォンツの満足を買っている。しかし、製造元ができるのは製品を作ること。だから、この問いの必要に気付かない。

  潤滑剤製造業者の事例

ブルドーザー用潤滑剤を製造し、品質には定評があったのに伸びなかった。

そこで、「顧客は何を高く評価するか」を考え、「機械を故障なく使い続ける」ことであると分かった。

潤滑油の販売を止め、代わりに「潤滑油がらみで不稼働が生じた場合の損失を負担する」と提案してうまくいった。

(4)   次に

  自社の事業は何かを問うべきタイミングは、まず危機に瀕した時。また、製品に人気が出始めた時や業績が波に乗っている時等、目標を達成できたときにこそ真剣に考えなければならない。

  事業の目的と使命を定めても、その定義に寿命がある。それはせいぜい10年であるから、次に「何を事業にすべきか」という問いに挑む必要がある(⇒10章へ)。

  何を事業にすべきかは、市場の可能性とトレンドが出発点となる。最も重要なトレンドは人口動態だ。

  また、消費者のウォンツのうち、現状の製品やサービスでは満たされない者は何かを自問することも大切。

  古い事業からの撤退についても計画的すすめなければならない。

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