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2011年8月25日 (木)

島田紳助、暴力団に解決してもらった面倒なこととは何ですか?

島田紳助氏が暴力団との関わりを理由に芸能界引退を決めた記者会見をTVのニュースで見ました。なにしろ、NHKの朝7時のトップニュースで報道し、しかもリビアの問題だとか民主党代表選挙の問題だとか、日本の国債格付けの問題だとかを全部後回しにして、朝の貴重な時間のなか延々10を超える報道だったものですから、「ほほう、島田紳助氏の影響力はたいしたものだな。」と。

感想を求められた、街頭インタビューで、ある男性が「毎日TVで見る顔なので、残念です。」と言っていましたから、確かに影響力があったのでしょう。僕自身は、TVでも3ヶ月月に1回か半年に1回くらいしか見ない顔なので、そうは思いませんでしたが。

それはともかく、記者会見ですが、暴力団と往来があった程度のことなら普通は謹慎程度でごまかすところ、「自分はきっぱりと芸能界を引退するのだ。どうだ、男らしく、 真摯で、かっこよく、潔いだろう。」と言いたげでした。

しかし、かれが会見で話していた、知り合うきっかけとなった経緯については、往来があった程度というにはちょっと問題があるのではないかと思います。「ある一件で困り事があり、それを相談したら解決してくれた。」というのが知りあうきっかけだったそうですが、困り事とは一体なんでしょう。

民の困り事は法律が解決してくれるというのが法治国家のあり姿ではなかったでしょうか。ある人が理不尽に不利益を被り、その一方で不当に利益を得ている人がいたら、裁判所がそれを公正に裁き、一方を罰して他方に利益を回復させるはずです。だから、法治国家は法律による公的な救済は許すが、私的な力でうったえる「私力救済」は禁じられ、それそのものが法を犯す行為です。

彼が「困り事」の解決をお願いした暴力団は「私力」ですから、暴力団に解決してもらったというのは私力救済ということになるし、そもそも法律で公正に裁くことができないような「困り事」というのは、どう考えても怪しいと言わざるをえません。

ですから、このいきさつを指して、「暴力団とちょっと往来があった」だけというのは無理があると思います。

ということから得られる結論は、彼の行為が、「ささいなことでも真摯にとらえて、芸能界引退という大きな犠牲をはらって反省した」という潔いものではなく、「私は法を犯した犯罪者でした」と下を向いて、震えて泣き崩れるべきものであったということです。

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