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2012年1月30日 (月)

ドラッカー「マネジメント」サブノート、第28章(全61章)

28. 何より大切なのは、害を及ぼさないこと~それが責任のあり方である

(1)   マネジャーの第一の責任は「害を及ぼさないこと」

  ビジネスの倫理に特化した倫理などというものは存在しない

a.  企業人は毎日を誠実に生きなければならない。それは企業人に限ったことではない

  マネジャーに特有の倫理課題があるとすれば、組織のマネジャーは全体として、組織を柱とした社会のリーダー層を形成しているという事実を背景としている。

  リーダー層の一員となるということは、従来「専門的」(プロフェッショナル)と表されてきた。

a.  プロフェッショナルのグループに属することで、地位、卓越性、権威などが授けられ、義務も与えられる。

  プロフェッショナルの第一の責任は、「害を及ぼさないこと」(古代ギリシャの医師ヒポクラテス「ヒポクラテスの誓」)である。

  「何よりも大切なのは、害を及ぼさないこと」は、職業倫理や公的な責任倫理の基本ルールである。

(2)   害を及ぼしている例

  経営幹部の報酬と経済格差

・先進国においては、世間で言われるほど格差があるわけではない。

・経営幹部の報酬が法外に高すぎるなら、それは社会に害を及ぼしている例となるが、実際にはマスコミ報道が「収入格差が広がっている」という危険な思い込みを助長している。それが「害を及ぼしている例」だ。

  特別優遇措置の危険

・退職手当、特別報酬、ボーナス、ストックオプション等の優遇措置は、雇用主が働き手をしばりつけておくための手段となっている。

・今の勤務先で成果を上げられず、就職先を間違えている人々は、えてして会社にとどまるものだが、それが転職のペナルティ(今もらっている特別優遇措置がなくなるというペナルティ)が大きいせいで残るのだとすれば問題である。

・そんなことをして、働き手を、彼らが間違えたと感じている就職先にしばりつけるのは「害を及ぼしている」例である。

  利潤動機という理屈

a.  利潤は最小限の要件ととらえるべきであるのに、利潤の最大化が自社の目的だと言う人がいる。

b.  利潤最大化を目的と捉えるのは、「害を及ぼす」例である。

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