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2012年7月 6日 (金)

ドラッカー「マネジメント」サブノート、第44章(全61章)

44.   組織の設計原理と仕様

44章~47章では、組織の「設計思想」と「設計仕様」について述べる。

(1)   異なる設計論理に基づく、5つの設計原理

  5つの設計原理とは、以前から知られる2つ(職能別組織(アンリ・ファヨール)、連邦分権性(アルフレッド・P・スローン))と最近生れた、3つ(チーム制、疑似分権制、システム組織)である。

  上記の5つは、異なる設計論理に基づいている。

a.  仕事と職務に基づくもの :職能別組織、チーム組織

職能別組織では仕事の段階分けは固定し、仕事が部門の間を動くが、チーム組織では、逆(仕事が固定)である。

両者は対照的(一般にはこう見られる)ではなく、補完的である。

b.  成果と業績に基づくもの :分権制、疑似分権制

両者は、成果重視の組織設計である。

c.   関係性に基づくもの :システム組織

関係性は仕事、課題、成果等と比べて数が多く、明快な定義に馴染みにくい。

関係性に基づく組織は複雑になる。

  上記3つの設計論理のほか、「意思決定に基づくもの」も想定できるが、現状ではこの論理に対応する設計原理が出来ていない。

(2)   形式上の要件

どの組織仕様も以下7つの要件を満たす必要がある。

  明快さ :自分の帰属先や居場所を心得、情報、協力、判断等が必要な場合にはどこからどのように入手すればよいか、容易に分るようでなければならない。

  経済性 :管理、監督、成果志向徹底などを少ない労力で実現し、自己管理を可能にし、自発性を刺激するように組織をつくるべきだ。

  ビジョンの方向性 :すべての活動は業績をあげるために行われる。組織は、あらゆる活動を業績というひとつの動力に換える伝動ベルトのようなものだ。

  各人が個と全体の務めを理解する :各成員が自分達の務めを理解させることを狙いにして、組織をつくらなくてはいけない。

  意思決定 :適切なテーマについて適切な階層が意思決定でき、それが見える組織にする。また、決定内容を実現に向け邁進しやすくなる組織を作る必要がある。

  安定性と適応性 :世の中が混乱しても、業務を続けられる安定性と、組織が硬直しないための適応性が求められる。

  永続性と自己革新 :永続するため、自己革新力が求められる。そのため、各階層の人材を昇進に備えて鍛える必要がある。

(3)   実務、イノベーション、経営層のための組織
以上の要件は、下記の3種類のマネジメントを組織化する際にも応用できる。

  既存事業を円滑に進めて成果につなげるための実務マネジメント

  会社の将来を切り開くイノベーション・マネジメント

  現在及び将来の事業のビジョンを定め、方向付けを行うトップ・マネジメント

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