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2012年8月26日 (日)

ドラッカー「マネジメント」サブノート、第50章(全61章)

50.   経営層の務め

(1)   務め :経営層以外のマネジャーはみな、大きな務めをひとつだけ与えられているが、経営層はいくつもの務めを担っている。以下は主な務めである。

  企業の使命をじっくり検討する。

  会社の「良心」としての役割を果たし、基準を設け、模範を示す。

  人材を集め、つなぎとめる。

  主な利害関係者との関係を築き、保つ。

  儀礼的な役割(市民イベントへの参加など)

  危機に備えて、「代役」を決めておく。

(2)   実務に携わるがどうか

  実務もこなす

a.  マネジメントの教科書は「トップは実務に担うべきではない」と説くが、ゲオルク・ジーメンスの組織では経営層が実務もこなしていた。

b.  指揮命令、プランニング、業績査定、方向性設定に限らず、むしろ経営層の第一の職務は産業、金融分野の投資先を育成することだった。

c.   有能な営層は、おおむねこの先例に倣っている。以下はその例

·  フランスの中堅消費財メーカー:トップが広告や販売プロモーションをじずから企画

·  某大手製薬会社:経営幹部もマーケティング戦略を検討、製品試験などに動いた

  ただし、この場合、つまらない仕事に費やして経営の仕事をしていると勘違いする危険もある。それを回避するためのルールは;

a.  他の誰かが肩代わりできる中身なら経営層の仕事とは言えないと自問する。

b.  経営層の一員になったら、それまでの職能や実務から手を引く。

(3)   経営層の職務の特徴

  特徴

a.  経営層の役割は体系化が難しく、どの課題も繰り返し持ち上がるため、何度も同じ課題に対処しなくてはならない。しかし、ほとんどの課題は折に触れて目配りしていればよく、常に身構えている必要はない。

b.  多彩な能力と気質が必要とされる。分析力・思考力、行動・大胆さ、アイディア・概念・計算、思いやりや共感などである。

  注意点

a.  経営トップの仕事はかかりきりなる必要がないため、とかく継続的な職務を手掛けたくなるものだが、継続的な実務を抱えてはいけない。

b.  経営トップは個人の流儀で良いということではない。あくまで客観的な視点から関わるべき活動と課題を絞り込むべきである。

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