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2014年9月

2014年9月18日 (木)

調査捕鯨は正当化できるか、IWC総会

 

昔、給食に出てきた「クジラの竜田揚げ」は好きでした。酒のつまみに食べる「クジラのベーコン」もとってもおいしい。昔のようにクジラが食べられるようになるならとても嬉しく思います。しかし、そう簡単にはいかないようですね。クジラだけでなく、食べたいものの捕ることを正当化する必要があるとき、「食文化」という言葉がよく聞かれます。この言葉は誠に都合が良い。文化や文明は守らなければならないという意識が誰にでもあり、それは尊重されるからです。

 

しかし、世界中の鮪や鯨や鰻を捕ってきて食い散らかすことはもはや「守る」域を超えているように思えます。資源が自然のサイクルを循環しながら維持できる範囲でそのおこぼれをもらって生きていくのが自然と共存する人間の生き方だと思うのです。ニュージーランドではクジラは自然観賞の資源なのかもしれない。それを日本から出かけて行って捕ってくるのは彼らにしてみれば理不尽です。世界のどの地域においてもクジラを捕ることを許さないという反捕鯨主義者にはくみしませんが、クジラの食文化を守るなら日本の周りだけで済ませておいた方がいいのではないでしょうか。

 

IWC総会では日本が不利な戦いを強いられている報道が目立ちます。日本人としてはやりきれない思いですが、調査だけなら殺す必要はないという意見にも一理ある。また、クジラの店頭販売は、調査のために奪った命を無駄にしないといえば美しいが、現象面で捉えるなら明らかに商業ベースに乗っています。なによりも、こんなに反対にあっていて、国際的な日本の評判を落としてでもクジラを食べる必要があるのでしょうか。しかも遠くまで出かけて行って・・・・。そもそも、捕鯨の目的が調査だというなら、調査結果が価値ある研究成果として発表されているのでしょうか。報道されていないだけなのでしょうか。日本側の交渉論点が説明されていないので、さっぱりわかりません。

 

金にものを言わせ、食欲にまかせてむさぼるのはみっともない。

 

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2014年9月11日 (木)

アップル・ウォッチはiPhone6のアクセサリーとして価値あり

日本経済新聞の911日付朝刊は、アップルが発表したアップル・ウォッチを「想定内の革新」と評していました。まるで想定内なら革新とは言えないかのような書きぶりです。商品の価値は皆があっと驚く想定外の奇抜性で測ることはできません。あっと驚いたけどユーザーのニーズに合致して定着しなければただの話題で終わってしまいます。

 

昔、日本の時計メーカーが手で触ると時刻が表れる腕時計を作って売りました。普段はのっぺらぼうの文字盤が、触ると時刻がデジタルで表れるしかけになっていました。皆あっと驚きましたが、あっという間に店頭から消えました。わざわざ手で触れなければ時刻が分からない腕時計なんて誰も欲しくはなかったのです。

 

私は、以前から腕時計型の端末があればいいなあと思っていました。昔のボタン露出型携帯はとっても軽いのでワイシャツのポッケに入れていました。だからブルブルだけでも、かかってきた電話やメールにすぐ気付きます。それがパッタン型の折りたたみ携帯になってワイシャツのポッケに入らなくなり、それがスマートフォンになってさらに重たくなったので、鞄の中に入れるようなると、電話がかかってきてもメールが届いてもぜんぜん気付きません。「いくらかけても全然電話にでない!」と娘にしかられます。仕方なく、大きな着信音量を最大にすると、今度は「着信音が鳴るなんてダサい!」と言われてしまいました。ブルブルが肌に近いところで感じることができれば問題解決します。肌に近くいつも目に入る場所に、鞄の中のスマート・フォンの出先機関として、本体の状態を知らせるとっても軽いデアイスがあればいいのです。そう。腕時計がいい。

 

腕時計型デバイスは私のニーズを満たすものでした。だからアップル・ウォッチには着信信号以外にびっくりするような機能は不要です。いろいろなものをゴテゴテくっつけるよりよほどスマートです。

 

考え見ると、携帯電話はどうして大きくなってきたのでしょう。それは電話にPCに匹敵する機能を要求したからです。PCに匹敵する機能を備えても、小さなディスプレイで小さなパネルタッチキーボードでは使えません。やはり大きくする必要があったのです。そして大きくなれば、PCの状況を知らせる軽くて小さな出先機関が必要になる、アップルが大画面のIPhone6とアップル・ウォッチを同時に発表したのにはそれなりの必然性があったのではないでしょうか。つまり、アップル・ウォッチはiPhone6のアクセサリーとの位置付けです。

 

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2014年9月 3日 (水)

外国為替相場推移と今後の為替動向判断材料(2014年8月末現在)

【米ドル】

8月はドルが買われました。

前月は月末にかけて米国GDPとFOMC声明文から米早期利上期待が高まって、一時103円台まで上昇しましたが、8月前半は、売り材料から始まりました。

まず、月初の米雇用統計で102円台前半まで下降し、次にウクライナ国境にロシア軍が終結して緊迫化したことを材料に一気に101円台j後半まで売られたのです。さらに米オバマ大統領がイラク空爆を承認したことから、株が売られ、安全資産とみられた米債需要が高まって米長期金利が低下したため101円台半ばまで弱含みました。

その後は、下旬の米ドル買い材料まで一進一退が続きましたが、8/20以降は上昇に転じました。目に見える材料となったのは米金融スタンスの変化を示唆する下記2つです。

 8/20に開示されたタカ派的なFOMC議事録で利上げ期待が高まった。

8/22イエレンFRB議長の講演で目標への進展が早まれば利上げも早いと述べた。

この結果、一気に104円台前半までドルが買われたのです。月末にかけては、ウクライナ情勢から弱含む場面も見られましたが、米GDP改定値や良好な消費者信頼感指数などの指標に支えられ、結局104円台前半で月末を超えました。

 

【ユーロ】

8月は7月に続いて下降線でした。

ユーロドルは今年4月の1.39水準をピークにずっと下降し続けています。この間IMMの投機筋ポジションも、それまでのロングからどんどんショートが蓄積され、再びユーロ危機時期の水準に近付きつつあります。

8月は、前半から中旬にかけてはウクライナ情勢で1.33台半ばから1.34の間で上値重い動きが続き、下旬はドル円でも述べた、米金融スタンスに関わる2つの材料がさらにユーロを押し下げた格好になりました。結局1.31台前半で月末を超えています。

 

【今後の短期~長期予想】

ドル円 ・・・

数ヶ月の間取引量が少なく、材料にも乏しい状況が続いて変動していなかったドル円相場はここへきて取引量が増えてきたようです。日米の金融スタンスの差も次第に明確になる中で、引き金さえあればそれを材料に投機筋のドル買いチャレンジが始まります。

ドル買いの材料となっているのは、米金利の上昇です。これを直接裏付けるのが、FOMC議事録から読み取れる利上げ支持意見で、間接的に裏付けるのが、米経済が順調に回復軌道に乗っていることを示唆する経済指標です。先月の動きも期待を裏切った雇用統計では米ドルが売られ、利上げを示唆する内容のFOMC議事録やGDP改定値の上方修正では大きく買われました。

ただ、相場の動きを見ていると、この買われ方には投機筋の仕掛けパターンとの空気を感じています。既に織り込み済みと思われるドル買い材料に過大に反応して勢いよく上昇するが、その後はウクライナ情勢やイラク情勢などのリスクによって徐々に押し戻される場面が何回か続いているからです。

中期的にはアセット・アプローチにより運用資産選好が働いて金利上昇気配がある米ドルに流れるのは間違いありません。しかし経済が活発になると消費需要や輸入需要が旺盛になり理屈の上からは貿易赤字から当該通貨が減価します。逆に日本経済は回復機運に盛り上がっていますが、デフレリスクが大きく、非常にフラジャイルですから再び実質金利が上昇して円が買われるリスクは小さくありません。長期から超長期では円高と予想します。

 

ユーロドル ・・・

ドイツの2014/46GDPがマイナスに転じたのは気になる指標です。ウクライナ情勢に伴う経済制裁応酬で懸念されている欧州経済の停滞が現実のものになる可能性があるからです。現状のECB金融スタンスはデフレ退治が最大の課題で、その為にマイナス金利も容認しました。既に緩和余地が限定されている状況下、マイナス金利の効果が発揮されないとなると、一気にデフレ懸念が表面化します。

デフレは短期では当該通貨への人気が失せますが、長期では増価要因となります。減価から増価へ転じる時期を見極めるのは簡単ではありませんし、デフレの究極に経済破綻がある場合は、デフレの増価効果が減価効果に打ち消されてさらに減価する可能性もあります。これにIMMの投機筋売りポジションの積み上がりを考慮するともっとわからなくなります。当面は上値が重そうだというのが現状での精一杯の予想です。

 

【短期的な材料(1ヶ月前後)】

 1. 米FRB金融政策:量的緩和縮小(2014/10)と金引上げ時期に関する発言や議事録開示内容。

 2. 米経済主要指標(雇用統計、製造業・非製造業景況指数、小売売上など)が堅調ならリスク挑戦行動が活発化し、株価上昇とともに円から他通貨にポジションシフトして円安。

 3. 日銀金融政策の変化(政策決定会合の議論内容や発表内容)米国の金融政策スタンスとの比較。

 4. ウクライナ情勢やイスラエル・ガザ地区情勢。緊迫リスク回避心理円高。

 5. 中国など新興国の経済指標への反応。指標悪ければ、リスク・オフ動き活発となって円高。

 

【中期的な材料(数ヶ月)】

 1. 米FRB金融政策動向:量的緩和縮小(2014/10)と金引上げの実行状況。

 2. ユーロ圏の経常収支 :黒字を維持できるなら、ユーロは底堅く推移。

 3. 米国中間選挙(201411月)

 4. ユーロ・キャリー取引動向。新興国経済停滞巻き戻しユーロ買い戻し。

 5. ウクライナ情勢やイスラエル・ガザ地区情勢。緊迫リスク回避心理円高。

 6. 中国など新興国の景気動向。減速リスク回避の円買い。改善リスク挑戦円安。

 

【長期的な材料(数年)】

 1. 中国など新興国の景気動向。改善・成長本邦輸出促進貿易収支改善円高。

 2. 貿易赤字の定着化で、実需の面から円売りが進む。

 3. 極端な金融緩和と政府・日銀の協力関係強化で、日銀の国債引受け体質が問題視されて利回り高騰し、財政が破綻。

 4. 本邦人口減少が進行するなら人口オーナスによるデフレ効果で円高(購買力平価説)

 5. 欧州物価:継続的に適度な上昇かデフレ深刻化(ユーロ買い)か。

 6. 欧州議会選挙(14.5/2225)の結果(EUに懐疑的な勢力が台頭)、ユーロ圏財政統合等安定化策の進捗が阻害されればユーロの信頼失墜。

 7. 南海トラフ地震による大災害。対外資産取り崩して資金の国内還流が起これば円高騰。

 

以上

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