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2015年9月 2日 (水)

中国人民元の新たな為替規制、為替予約の負担を大きく?

 

今日の日経朝刊1面に、中国が新たな為替規制を導入する旨の記事が載っていました。人民元売り外貨買いの為替予約について、利用者の負担を大きくするというものです。

 

中国の中央銀行にあたる人民銀行は、先月、数回にわたって人民元基準相場を切り下げました。ところが、要らぬ副作用として、先行きを心配する人々がその後元を売り急ぎ、想定以上に人民元安が進行する兆しが見えた為、これに歯止めをかけようというのが今回の規制の目的です。そのため、元売りは規制しても、元買いは規制しません。相当露骨な管理政策ですね。

 

さて、具体的に負担はどれくらい大きくなるのでしょうか。計算してみました。

 

記事によれば、残高の20%を無利息の準備金として人民銀行に預託させるというもの。残高とは予約残高のことで、預託期間はその残高がoutstandingになっている間だと解釈しました。

 

預託期間は無利息なので、預金利息がその機会費用となります。いまの中国の預金金利は1年の定期預金で年率1.75%、期間は為替予約平均期間を6ヶ月として計算すると・・・・

 

為替レート×20%×1.75%×(6ヶ月÷12ヶ月)=為替レートの0.175

 

つまり、1通貨単位毎に、0.175%の負担がかかるということになります。

 

もう少し見えるように、ドル円に置き換え、為替相場が1ドル=100円とした場合で考えてみましょう。

 

100円×0.175%=17.5

 

1ドル毎に17.5銭負担がかかるということです。普通、企業が銀行とドル円の先物為替予約を締結するときは、銀行が1ドル毎に数銭の手数料をとります。中小企業では20~50銭くらいでしょうか。大企業では5~20銭くらいかな。そう思うと、17.5銭は無視できないですね。

 

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